要点をざっくり
- 日刊スパで年商10億円の歌舞伎町の女社長、内野彩華(うちのあやか)さんが連載をしています。今回は昔働いていた栄子さんという「ナンバーワン・キャバ嬢」の話です。
- この栄子さんは、ほとんど営業をしていないのに4年間ナンバーワンを続け、5年で5000万円の貯金をしたそうです。(この稼ぐのが5000万円ではなく、貯金5000万円というのはすごいことです)
- 特別美人でもなく、営業もしない栄子さんがなぜこれほどのお金を稼げたのでしょう?
ナンバーワンになるための3つの努力
この栄子さんは、親が健康を害して新興宗教にハマってしまったという生い立ちがあり、健康にとても気を使っており、タバコは吸わず、お酒も飲めないので、お店ではいつもトマトジュースだったそうです。
そして1年間は普通の成績だったそうですが、ある日突如ナンバーワンになり、それから店を辞めるまでの4年間ずっとナンバーワンに君臨していたとのことです。
栄子さんは他のキャバ嬢のように一所懸命に「水商売的営業」をしていなかったそうです。
その栄子さんが、内野さんにナンバーワンになるためにしていた3つの努力を教えてくれたとのことです。
お客様の情報を手帳につける
栄子さんはお客様の情報を、来店日時、使った金額、お酒やタバコの銘柄、誕生日などを手帳にびっしり書いていたそうです。
そして来店の頻度が落ちたり金額が減ったら、そのお客様の周りで起こっていることを聞いて励ましたり元気づけたりしていたとのことです。
(店に呼ぶ目的ではなく)
定期的に自分の近況を報告する
栄子さんは、すべてのお客様に週に一度くらいの頻度で自分の近況を報告するメールを送っていました。
お客様から連絡があったときは「お客様からのSOS」だと感じとり、どんな状況でもメールや電話を受けることに徹していたとのことです。
テレビネタを徹底して拾う
お客様と話していると一瞬会話がなくなることがあるため、テレビネタは場をつなぐのに最適だといいます。
テレビで旬なネタや番組を知ることで、お客様との会話の弾み方が違うということで、栄子さんはお客様が面白いといったテレビは録画までしたみていたそうです。
誰もができそうで、できない努力
この3つの努力は決して難しいことでも、特別な能力や容姿が必要なものでもなく、コツコツと継続して続けられさえすれば、誰でもできることです。
さらに栄子さんは勤務態度もすごく真面目で、「私に会いに来てくれた人が、私がいなかったらガッカリするから」という理由で、店を休むことも、遅刻もほとんどしなかったそうです。
栄子さんは、自らの真面目な性格を武器にして、さらに突き詰め、ナンバーワンキャバ嬢に上り詰めたのです。
栄子さんのその後
その後栄子さんは、お客様の誠実そうなIT会社の営業マンと栄子さんの貯金を元に会社を起業したそうです。
なんと社長が栄子さんで、専務が彼だったとのことで、金銭的なことは栄子さんが仕切り、実務的なことは彼が仕切るという関係です。
会社の経営が軌道にのった頃、晴れて2人は結婚したそうです。
ここにも誠実で堅実な性格が現れていますね。
夢を叶える方法
それは「自分」よりも「相手」を優先することだそうです。
これはうちの奥様が常日頃いっていることで、おかげで占い教室は大繁盛です。
「相手をリサーチして、懐に飛び込み、相手の問題を解決していくやり方だと、営業をしなくてもたくさんの協力者が現れる」と内野さんは締めくくっています。
確かにこれは営業の極意ですね。
水商売に限らず、お客様と接する仕事の人間は誰でも特別な能力がなくても使える方法です。
もっと早く知っていれば、私の人生も変わっていたかもしれません。
これから私もできる範囲でやってみたいと思います。