【ブラック企業】高齢労働者に多発する労災‼︎一億総活躍時代は姥捨山?

高齢者に増える労災事故

 

横浜市のビルメンテナンス会社で清掃業務に従事しているパート労働者の女性Aさん(69歳)が業務中に首や足の骨を折るという大怪我をし、横浜南労働基準監督署から労災認定されていたことがわかりました。

 

12月20日に本人と家族、彼女が加入している個人加盟ユニオン「労災ユニオン」が厚生労働省にて記者会見を行いました。

 

政府の高齢者就労推進策で見落とされている「高齢者の使い潰し」

 

現在、掃除をしている人を見てもコンビニなどを見ても、高齢者が目立ちます。

 

すでに65歳は超えているだろうなという高齢者が多く、それを見るたびに私は「人っていつまで働くんだろう」と思います。

 

私が若い時代は、55歳か60歳には会社を辞めて、退職金をもらい、その後年金をもらってある程度自由に暮らすというのがスタンダードでした。

 

いまや、年金の改悪によって、少なくても65歳まで働かないと食べていけません。

 

それどころか、私たちの下の世代は70歳まで働けと国はいっています。

 

そんな中で見えてくるのが、「高齢者の使い潰し」です。

 

一億総活躍時代の裏側

 

政府は「一億総活躍社会」を提起し、人手不足の解消策として、高齢者の就労促進を強く推し進めています。

 

直近でも、先月11月末に開催された「未来投資会議」において、現行で65歳までとなっている継続雇用年齢を70歳まで引き上げるとともに、年金受給開始年齢の引き上げが議論されています。

 

つまり、70歳まで働くのが当たり前の社会がすぐそこまで来ているということです。

 

今や60歳代はもちろん、70~74歳の高齢者も、男女ともに2~3割が就労しています。

 

このような状況下で、高齢労働者の労災は増え続けているということです。

 

平成元年から同27年までの間に、労働災害全体の件数が減少する中で、60歳以上だけは件数が減少しておらず、全体に占める割合が12%から23%へ増加しているということです。

 

高齢者の場合、若者の好まない清掃業や介護など、比較的に肉体を使う仕事が目立ちます。

 

そうなると、当然ながら年齢により怪我をする割合も増加します。

 

しかし、企業側とすれば安く短期で使うために雇っているのに「労災」など使われたくありません。

 

特に重いケガなどすれば、辞めるように説得され、労災も出さないで退職させるケースが多々あります。

 

雇っている側にすれば、近いうちに自分にも降りかかることであっても、企業人として当たり前と思ってやっています。

 

どうせもうすぐ寿命だからと考えて。

 

スポンサーリンク

企業側に怒鳴られ辞めるように言われる

 

Aさんの場合も、当然企業側は、事故の発覚を恐れ、事故を隠そうとしたそうです。

 

しかし、あまりに重症のため労災はなんとか認めてもらったAさんですが、休業補償給付(休業していることによる賃金補償)の申請に関しては、再三、家族が労災手続きに必要な書類を送付するよう会社へ依頼をしても3ヶ月も放置されたうえ、社長から家族へ「なんで私がやらなきゃいけないの!」などと威圧され、電話で怒鳴られるようになったということです。

 

さらには、会社は入院中で動けないAさんに対して、「会社を辞めるように」と連絡をしてきたということです。

 

真面目にみんなのリーダー格となって働いてきたAさん。

 

Aさんは、その時の気持ちを『「姥捨て山」に捨てられたような、とてもつらく、とても情けなく、屈辱的な、それまで生きてきた人生を否定されたような思いで、ただただ涙が止まりませんでした。』と語っています。

 

政府は、「一億総活躍時代」という聞こえのいいスローガンを掲げ、高齢者の労働力を利用拡大していく政策を今後も進めていくと思いますが、それに伴う法整備をしていません。

 

おそらく、雇っている方も自分のところがブラック企業だという認識はなく、「せっかく年寄りを雇ってやって給料までやったのにケガをして面倒かけやがって」くらいにしか思っていません。

 

この認識は、かなりの優良企業でない限り皆持っていると思います。

 

逆に「自分たちこそ被害者だ」と思っている会社もあるでしょう。

 

こういう会社の「通報窓口」は全く当てになりませんし、助けるどころか逆に会社と一緒になって追い込みにかかります。

 

会社の組合も、会社の顔色をうかがって「辞めたほうがお互いのため」くらいに言ってくるのがオチです。

 

また、労働基準局もお役人体質丸出しで、めんどくさい事には関わろうとしません。

 

結局、老人は「使い潰し」にされていきます。

 

こういう時はユニオンに頼りましょう。

 

ユニオンの窓口

 

「労災ユニオン」では、以下の通り相談窓口を設けています。

 

高齢労働者の労災問題に関するホットライン

 

日時:12/23(日)13時~17時、12/24(月・祝)13時~17時

電話番号:0120-333-774

主催:労災ユニオン

 

他にも

 

無料労働相談窓口

NPO法人 POSSE

03-6699-9359

soudan@npoposse.jp

*筆者が代表を務めるNPO法人。訓練を受けたスタッフが法律や専門機関の「使い方」をサポートします。

 

総合サポートユニオン

03-6804-7650

info@sougou-u.jp

http://sougou-u.jp/

*個別の労働事件に対応している労働組合。労働組合法上の権利を用いることで紛争解決に当たっています。

 

仙台けやきユニオン

022-796-3894(平日17時~21時 土日祝13時~17時 水曜日定休)

sendai@sougou-u.jp

*仙台圏の労働問題に取り組んでいる個人加盟労働組合です。

 

ブラック企業対策弁護団

03-3288-0112

*「労働側」の専門的弁護士の団体です。

 

引用元:https://news.yahoo.co.jp/byline/konnoharuki/20181222-00108637/

 

自分は若いからといっても、少しでもブラック企業を減らしていかないと、いつ自分の身に降りかかるか分かりません。

 

私が見ているうちで一番たちの悪いのは、ブラック企業という認識をもっていない「一見紳士なブラック企業」です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です