【著作権法改正案】「スクショ」も著作権侵害?弁護士が危険性を指摘

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著作権法の改正について弁護士が解説


TOKYO MX朝のニュース生番組「モーニングCROSS」の2月20日(水)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーで、弁護士ドットコムGMで弁護士の田上嘉一さんが、違法ダウンロードの範囲拡大の問題点について解説したとTOKYO MXが報じています。



『著作権法の改正案』が、文化審議会著作権分科会でこのほど了承されました。


この改正案には違法ダウンロードの範囲について記載されており、これまでは動画や音楽といったコンテンツが刑事罰の対象でしたが、マンガ、画像など、静止画のダウンロードにまで拡大されることになります。


私のような、ニュースのスクショを使うブログにとっては大変な問題です。


今回の改正案の内容は?


知的財産法や情報法の研究者ら87人が、この改正案について「検討が不十分」と緊急声明を発表しました。



今回の改正案の内容は


①自動公衆送信の受信


自動公衆送信とは、インターネット上のサーバーに著作物を置き、利用者が閲覧・ダウンロードすることによって、その著作物が自動的に送信されることを指します。


つまり、自動公衆送信を「受信」するということは、私たち利用者が、インターネットで著作物をダウンロードするような場合を指します。


②デジタル方式の複製


これには、右クリックなどによる保存のほか、スクリーンショットなども含まれます。


そうすると、スマホのスクショなどもすべて著作権の侵害になります。


そして、著作権を侵害してアップロードされたものだという事実を「違法と知りながら」これらの行為を行った際には、違法ダウンロードということになり、2年以下の懲役または200万円以下の罰金が課せられるという内容です。


改正案の「抜け道」


しかし、ここにいわゆる「抜け道」があります。


例えば、


1・自動公衆送信の受信」は主にインターネットを指すため、メールなどで違法コンテンツを送っても刑事罰の対象とはならない


2・「デジタル方式の複製」についても、プリントアウトして複製する場合、プリントアウトしたものをさらに写真で撮影した場合などは対象とならない。


3・「違法と知りながら」という点についても、「あくまで主観で、利用者が『このサイトは違法だと思いませんでした』と言えば違法にはならない。


ネット民の権利侵害


田上弁護士は、この法改正はもともと「海賊版サイト」の規制を主な目的にしたものですが、「海賊版サイト」ではダウンロードすることなくインターネット上で閲覧できるため、処罰の対象外となり、「違法ダウンロードの範囲拡大が、果たして海賊版サイト対策として有効なのか」との疑問も生じるとしています。


「海賊版サイト」の被害者である漫画家でさえ、創作の参考資料として衣裳や街並みなどの画像をダウンロードするなど、私的な目的のもと利用していることもあると指摘。


あまりに、法律の範囲を拡大しすぎて、今回の改正案が通ると「誰もが対象となる可能性がある。白に近いグレーまで全部黒だと塗り潰してしまいかねない」との見解も示しています。


「法律というルールはあるが、著作権法はそもそもグレーなもの。だからこそ、その裏にある(誰のための改正なのか)という主旨が大事」と語っています。


私もこの「著作権」については、ある事件があり色々調べましたが本当にグレーです。


もともと、グレーな法律を真っ黒にすると「スクショ」も撮れなくなります。


ちなみに「肖像権」について


また、よく問題にされる「肖像権」ですが「肖像権」は法律に明文で規定されている権利ではなく、言葉が一人歩きしているものです。


いわゆる「肖像権」というものは、プライバシーに関する権利の一部として、個人の容ぼう等をみだりに撮影されない権利と理解されています。


私があおり運転に会った時に、警察にあおられた車のナンバーを撮った写真を見せた時に、「これは肖像権の侵害にあたります」といわれ見ることを拒否されたことがあります。


しかし、公道を通行する人や車両の運転者、乗員は互いに顔を公衆に晒している状態ですから、その限度でプライバシーに関する利益を放棄しています。


そのため、ドライブレコーダー等でこれら人の容ぼうを撮影することは適法ですし、撮影した画像を事故対応や研修で使うことも適法と解されます。


しかし、ドライブレコーダーの画像などを社内研修などで使う場合には、その目的が運転者本人の社会的評価を落とすような不適切な運転事例や事故事例の場合、本人の同意をとるか、顔をマスキングする(モザイクをかける)等の配慮が必要であり、これは肖像権の問題ではなく、本人の名誉保護のため(名誉毀損などにあらたないようにするため)の措置です


ここらへんの解釈も弁護士やプロバイダーによって若干異なるようです。


何か「肖像権」のことでクレームなどいわれたら、すぐ弁護士に相談した方がいいと思います。

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