旭川「愛生病院」で無資格調剤。3年間で279人の患者に調剤。8年以上前から行われていた可能性も

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

 

旭川市の愛生(あいせい)病院で、無資格の事務員が3年以上に渡り調剤をしていたことが発覚しました。

 

無資格で調剤された300人近くの患者には今のところ被害はでていないようです。

 

無資格の人間が調剤をするとは考えられない事件です。

旭川市の愛生病院で無資格の事務員が調剤

 


旭川市の愛生病院が、少なくとも2016年9月から約3年間にわたり、院内薬局で薬剤師資格のない事務員に調剤させていたことが20日わかりました。

 

参照:HTBニュース

 

愛生病院は3年前から森山病院が運営する森山グループの「社会医療法人 元生会」が運営しています。

 

2016年9月に事業譲渡という形で旧愛生会病院から「医療法人元生会 愛生病院」として森山病院及び森山メモリアル病院を運営する森山グループ「医療法人元生会」の一院となりました。

 

旭川保健所が9月に行政指導

 

旭川市保健所は薬剤師法違反(無資格調剤)に当たるとして9月に愛生病院を行政指導しています。

 

愛生病院で無資格調剤を受けた患者は延べ300人近くにのぼり、診療報酬の不正受給の可能性もあり、北海道厚生局が調査するとしています。

 

不正に診療報酬を受け取る

 

愛生病院の院内薬局には薬剤師2人と事務員1人が勤務しており、少なくとも16年9月から今年7月にかけて、毎月第1、第3土曜日に薬剤師2人を休ませ、事務員に外来患者への調剤や薬の副作用などを伝える「服薬指導」をさせていました。

 

調剤した患者は延べ279人、受けた診療報酬は約150万円に上ります。

 

現在まで体調不良を訴えた患者は確認されていないということです。

 

愛生病院の所在地

 

愛生病院の住所は「 北海道旭川市東旭川町共栄223番6」です。

 

 

旭川の街中からかなり離れたところにある病院です。

 

発覚の経緯は

 

発覚の経緯について、病院職員から『法令違反だ』との指摘を受けたと説明しています。

 

愛生病院の内部調査では、一部の幹部が「無資格調剤の違法性は認識していたが、『このくらいなら大丈夫』と思い、改善しなかった」と話したということです。

 

参照:愛生病院HP

 

「このくらいならいい」という発想はどこからでているのでしょう。

 

医療関係者なら、重大な違法行為であることは誰でも分かります。

 

8年以上前から無資格調剤が行われていた

 

愛生病院を運営する元生会は16年、旭川の別の医療法人から同病院の事業を譲渡されており、元生会幹部は「譲渡前については分からない」として内部調査を譲渡後の約3年間に限ったということです。

 

複数の病院関係者は「8年以上前から無資格調剤が行われていた」と話しており、無資格調剤の薬を受け取った患者数や診療報酬額はさらに膨らむ可能性があります。

 

元生会のHPに謝罪文

 

元生会のHPには報道関係者にむけて謝罪文が掲載されています。

 

2019年(令和元年)11月21日

報道関係者 各位
社会医療法人 元生会  
理事長 森  山   領

愛生病院において非薬剤師による調剤が行われていたことに関するご報告とお詫び

1 事実発覚の経緯
 2019年7月頃 、 愛生病院職員から 、 第1 、 第3土曜日の薬剤師不在の際に 、 調剤補助員のみによる調剤業務(以下「無資格調剤」といいます。)が行われているとの申告がありました。

2 事実関係の調査
 当法人は、2016年9月に愛生病院を承継しましたが 、今回の申告がなされるまで、愛生病院において無資格調剤が行われていたことを把握していませんでした。
 その理由としては、 愛生病院に在籍すべき法定の薬剤師必要数は1名であるところ、同病院には常勤薬剤師が1名、パート薬剤師が1名の合計2名在籍していたため 、1名は土曜日に在籍していると認識していたことから、今回の申告があるまで把握していませんでした。
 そのため、今回の申告を受け、速やかに事実関係の調査を行いました。
 薬剤師不在時に調剤がなされた件数を調査した結果、当法人が愛生病院を承継した2016年9月から申告があった2019年7月までの間( 同月から第1 、第3土曜日にも薬剤師を配置)、延べ279名の患者様に対し、無資格調剤が行われていたことが発覚しました。

3 無資格調剤が行われた経緯
 愛生病院には常勤薬剤師が1名、パート薬剤師が1名の合計2名在籍しているところ 、 第1 、 第3土曜日を休日としていたため 、 同日は薬剤師が不在の状態でした。
 本来であれば、薬剤師不在の場合には、患者様が外部の調剤薬局に処方箋を持参して、薬剤の交付を受けることになりますが、愛生病院の近隣には調剤薬局が存在せず、直近の調剤薬局でも2キロメートル以上の距離があるため、患者様の便宜をも考慮し、無資格調剤を行ってしまったとのことです。
 そのため、診療報酬を不正に得ることが目的ではなかったことをご理解くださいますようお願いいたします。

4 監督官庁への申告
 上記2の調査結果については、2019年9月、旭川市保健所及び北海道厚生局に対し、自主申告しました。
 そして、旭川市保健所の指導に基づいて、2019年10月、無資格調剤に関する調査結果及び再発防止策等に関する報告書を提出しています。
 また、近日中に愛生病院に対し北海道厚生局の指導が行われる予定であり、適切に対処する予定です。

5 再発防止策
 無資格調剤に関与した愛生病院院長ほか2名を処分したほか、当法人が、愛生病院を承継した以降の3年間、無資格調剤を把握できなかったことを重く受け止め、愛生病院による決済業務の移管等を含め、業務管理をより厳格に行っております。
 また、愛生病院において薬剤師不在の状態が生じないよう当法人の薬剤師を派遣する等して対応しております。
 今後、医師・職員等に対する研修にも努めて参ります。

6 患者様、関係者の皆様等に対するお詫び
 調査の結果、延べ279名の患者様に、無資格者にあたる薬剤補助員のみで調剤業務を行ってしまったことについて、当法人として非常に重い責任を受け止めており、患者様に対しては、深くお詫び申し上げます。今後、適切に対応させていただきたいと考えております。
 また、無資格調剤にあたらない患者様に対しても、ご不安、ご迷惑をお掛けしてしまったことについて深くお詫び申し上げます。
 さらに、地域住民、関係者の皆様に対しても、同様に深くお詫び申し上げます。
 当法人としては、今回と同様の問題に限らず、法令遵守の精神の下、地域の方々に対する健康・福祉に貢献できるよう努めて参ります。
この度は大変ご迷惑をお掛けしたことを改めて深くお詫び申し上げます。
以上

 

関係者は処分されたようですが、どうもスッキリしません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です