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要点をざっくり
- 麻生財務相務相は18日夕、女性記者へのセクハラ発言問題を起こした福田淳一事務次官から辞任の申し出があり、受理したと明らかにしました。
- 当面の職務は矢野康治官房長が代行することになりました。
- 福田事務次官は、記者の質問に対して、これ以上仕事を続けるのが困難ということを理由としています。
福田事務次官の辞任に際しての3つのポイント
今回、辞任を表明した福田事務次官の、辞任に際して主張している3つのポイントをまとめました。
1・事務次官を辞めても、週刊新潮とは今後も裁判で争っていきたい。
2・自分の報道が出たこと自体、自分の責任。これ以上仕事を続けられないと判断した。
3・週刊誌の声は自分のものか分からない。自分はあんな会話をした覚えがない。
福田事務次官は、あくまでも、セクハラについては否定しています。
出典:毎日新聞
しかし、録音の会話の相手が新聞記者ではないのかという質問に対しては、分からない・・・と濁しています。
コメントを聞いた限りでは、対応をミスったなという感じです。
麻生財務相は辞任を認めることにしたと発言
麻生財務相は記者団に「福田次官から疑惑について引き続き身の潔白を明らかにしたいが、現在の状況を鑑みると職責を果たすことが困難だとして辞職の申し出があり、私はこれを認めることにした」と述べました。
福田氏のセクハラ発言は、今月12日発売の週刊新潮で報じられています。
同誌によると、福田氏は30代の女性記者に対し、飲食店で「胸触っていい?」などの発言を繰り返したとされています。
国会で、森友学園の国有地取引問題が論議されていた時期と記事には書いています。
しかし財務省は16日、福田氏がセクハラ発言を否定しているとの調査結果を公表し、さらに各社の女性記者に対し、発言が実際にあったかどうかの調査への協力を要請したため、与党からも批判の声が出ていました。
また、日本新聞労働組合連合(新聞労連)は4月18日に声明を発表し、「被害者本人」に名乗り出るよう求める手法について、「事を荒立てるな」などと忍耐を強いるのは「セクハラ容認と同じ」だとして、報道各社にも毅然とした対応を求めていました。
財務省事務次官が任期途中で辞任するのは、1998年に旧大蔵省で接待汚職事件が発覚した時以来、20年ぶりです。
財務省をめぐっては、森友学園をめぐる決裁文書の改ざんや今回のセクハラ疑惑の報道など不祥事が相次いでおり、麻生財務相の責任を問う声がまた一段と高まりそうです。
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