【新潮】「ピースワンコ」が残虐な動物虐待‼︎ワンコ側は真っ向から反論⁉︎

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要点をざっくり

  • NPO法人ピースウインズジャパンのプロジェクトである「ピースワンコ・ジャパン」で、凄惨な虐待が行われていると週刊新潮が報じています。
  • これに対して、「ピースワンコ・ジャパン」側は真っ向から反論しています。
  • 週刊新潮の記事は「ピースワンコ・ジャパン」へのネガティブキャンペーンなのか、それとも真実なのかを「ピースワンコ・ジャパン」に電話で聞いてみました。

「ピースワンコ・ジャパン」とは

 

『ワンコの、ワンコによる、ワンコのための楽園、それがピースワンコ・ジャパン』

 

という文言が、ピースワンコ・ジャパンのHPには書かれています。

 

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参照:ピースワンコ・ジャパン

 

広島県神石高原町に本部を置くNPO法人のプロジェクト「ピースワンコ・ジャパン」のHPには、「犬と愛犬家の楽園」とも書かれています。

 

しかし、「楽園」とは程遠いその実態を、内部で働いた獣医師が週刊新潮で告発しています。


「ピースワンコ」事業とは、ふるさと納税を通じた寄附を使い、身寄りのない犬を引き取り、保護し、里親に渡すという、NPO法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が行う事業です。

 

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参照:ピースワンコ・ジャパンHP

 

今年「アニマル・ウエルフェア サミット」が行われなかった理由

 

一昨年と昨年には、「ピースワンコ・ジャパン」は東京・本郷の東京大学でサミット(アニマル・ウエルフェア サミット)を開催しています。

 

小池百合子都知事も駆けつけたこの催しは、滝川クリステルが代表理事を務めるクリステル・ヴィ・アンサンブルとの共催でした。


しかし、本来であれば継続して開催される予定のこの催しは、今年は開催されなかったというのです。

 

その理由は、今年2月に滝川さん宛てに送られた竹中玲子獣医師のメールにあると新潮は報じています。

 

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 参照:週刊新潮

 

竹中獣医師とは、「ピースワンコ」の医療サポートを今年1月まで務めていた「れいこスペイクリニック」(旧れいこ動物病院)の獣医師です。

 

メールに記された「ピースワンコ」の凄惨な実態

 

竹中医師のメールには、ピースワンコの凄惨な実態が記されていました。

 

私は2017年6月〜2018年1月まで12月を除く7ヶ月間 、毎月約1週間PWJの医療サポートに入っておりました。PWJは大きく4つのシェルターに別れ、私はそのシェルターの中でも最大のシェルターの犬の医療に関わりました。6月の時点でそのシェルターには900等、2018年1月時点では1400頭の過密収容です。10畳ほどに20頭以上が入る部屋もあり月に約30頭が死亡しています。多くの死亡原因は集団リンチによる外傷性ショック、失血死などです。私が滞在した日も毎日1〜2頭の死亡検案書を書きました。私も含めスタッフがPTSDになり、1年足らずで退職するものも珍しくありません。

週刊新潮より引用

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参照:週刊新潮

集団リンチで亡くなった犬の死骸

 

これが事実ならば、かなり実態はひどいものです。

 

竹中玲子獣医師の語る現場

 

竹中医師によれば、ここの犬で一般に公開されている犬は、一頭一頭にスタッフの目が行き届いて至れり尽くせりの環境で育っているとのことです。

 

しかし、人の目に触れない「スコラ高原シェルター」の犬たちは比較にならないほど差別されていると語っています。

 

そこにいる犬は、雑種の野犬ばかりでかなり反抗心の強い犬ばかりだったとのこと。

 

フードも1日1回20頭につき、直径30センチくらいの皿を3つ程度だけだということです。

 

そして、犬たちは狭い空間に閉じ込められ、、ストレスで弱い犬を集団でリンチするのだそうです。

 

平均すると1日1頭は死んでいくとのことです。

 

また、スタッフもそれをみてストレスで胃痛や食欲不振、不眠で医者にかかる人も出てきたと語っています。

 

堕胎薬で胎児を殺す

 

通常は犬に対しては、不妊・去勢手術をしますが、ここではそれをしないという姿勢を貫いているとのことです。

 

また、ここで生まれた子犬が犬舎で他の犬に食べられるということもあるのだそうです。

 

竹中医師は10億円近いふるさと納税のお金が集まっているのに、この手術代をケチる理由がわからないと語っています。

 

そして、手術のかわりに「アリジン」という堕胎薬を使っているのだそうです。

 

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 参照:スカイドラッグエージェント

 

これを注射した犬からは、ドロッとした子犬になりかけのものが出てくると竹中医師は語っています。

 

「ピースワンコ」に電話で聞いてみた

 

「ピースワンコ」に電話をして、この記事が事実かどうか聞いてみました。

 

スタッフの方が出られて「事実と異なる記載がある」とした上で、HPに見解を載せているということでした。

 

「ピースワンコ」のHP上では、週刊新潮の記事に対して、以下のような反論を行なっています。

 

【お知らせ】『週刊新潮』9月12日発売号の記事について

 

9月12日発売の『週刊新潮』に、当団体のピースワンコ・ジャパン事業に関する記事が掲載されました。記事は、私たちの保護犬の扱いを「虐待」と表現するなど、きわめて一方的で事実と異なる記述が多く、活動に疑念を生じさせようとする意図に満ちたものです。 十分な裏付けのない誹謗中傷に強く抗議するとともに、この記事で、本来無関係なはずの多くの方々にご心配とご迷惑をおかけしたことを、心からお詫び申し上げます。

 

(中略)



■犬舎内での犬の死亡について


私たちにとってのチャレンジは、保護する犬の大半が野犬だということです。野犬たちは、部屋の中で暮らしたことも、人に愛情を注がれたこともありません。スタッフが心を込めて世話をしようとしても、怯えたり攻撃的になったりします。そして、早朝など人の目が届かないときに、野犬どうしがけんかをしたり、弱い犬がいじめられたりして、残念なことに死に至るケースもありました。これは、犬の命を救うために日夜働いているピースワンコのスタッフにとって、なにより辛いことです。胸を痛め、辞めてしまったスタッフもいます。
 
記事では、このような状況を「殺処分より酷い虐待」と非難していますが、事実と異なります。もちろん、「過密状態で犬がかわいそうだ」との批判はありますし、野犬化した犬たちを1頭ずつ隔離するという理想的な状態でないことは、私たちも認めざるを得ません。しかし、それは、殺処分を防ぐためにすべての犬を引き取ってきた結果、やむを得ず生じている状況です。
 
(中略)


■避妊・去勢手術と施設内での出産について


これまでもご説明してきましたが、私たちは、生き物本来の機能をなるべく大切にしたいと考え、すべての保護犬に一律に避妊・去勢をするという方針はとっていません。特に子犬の成長過程に影響する可能性がありますし、そもそも手術に耐えられないほど健康状態が悪い犬、避妊・去勢によりホルモンバランスが崩れて心身に影響が出る犬もいるからです。
 
飼育頭数が急増したのに伴い、一頭一頭の健康状態や様子に留意しながら、きちんと飼育管理をするために必要だと判断した場合には避妊・去勢を進めています。これまでに約540頭の犬が不妊手術を済ませています。また、譲渡先の飼い主にもしっかりと繁殖制限の必要性を伝えており、追跡調査の結果、譲渡後の繁殖もほぼないことを確認しています。
施設内での交配を防げず、出産に至ったケースもゼロではありませんが、私たちは生まれてきた子犬を責任をもって飼養し、譲渡先を探しています。
 
■食事や医療ケアについて


記事では、広島県神石高原町のスコラ高原にあるシェルターの状況について、「フードも1日1回」「犬がケガをしても処置さえできない」などと批判しています。
食事については、それぞれの犬の年齢や体格などに応じて適したフードの種類・量・回数などを見きわめ、給餌しています。また、日々の健康状態によっても量や与え方を変えるなど、きめ細かく対応しています。
 
また、スコラ高原のシェルターには週に2回、獣医師が足を運び、診察・治療やワクチンの接種、薬の処方などを行っています。シェルター内でも手術を含む適切な処置ができるようにしていますし、近隣の動物病院に処置をお願いする場合は、個々のケースの医療費に上限を設けず、全体では年間1億円以上の医療費をかけて保護犬のケアに最善を尽くしています。
 
■「『殺処分ゼロ』の美名で集金」批判について


当団体が広島県神石高原町へのふるさと納税などを利用して活動資金を調達していることについて、記事では「『殺処分ゼロ』の美名で10億円集金」などと批判し、あたかも事業の目的がお金集めであるかのような印象を与えています。しかし、これもまったくの的外れです。
 
2500頭近い保護犬の医療費や食費、施設の光熱費、備品代、スタッフの人件費といった日常的な運営経費に加え、犬舎や譲渡センターの建設・改修費など、事業には合わせて年間10億円近い費用がかかっています。そのすべてをご寄付だけでまかなうことは難しいのが現状です。特に昨年度は、犬の急増に対応した犬舎の増築で支出が予算を1億3000万円オーバーし、銀行から融資を受けて必要な資金をなんとか確保しました。
 

特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン

【お知らせ】『週刊新潮』9月12日発売号の記事について | 地域福祉への貢献めざしセラピー犬育成する「Peace Wanko Japan(ピースワンコジャパン)」

 ピースワンコジャパンHPから引用 

 

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参照: ピースワンコジャパンHP

 

私が引っかかるのは、「避妊」に関してです。

 

この過密状態の中で、全ての犬に「避妊・去勢手術」をしなければ、また犬が増え続けるだけのような気がします。

 

また、PWJはいろいろ記事について否定していますが、その根拠となる証拠が開示されていません。

 

さらに言えば、竹中医師がこの告発をすることでメリットはありません。

 

どちらが正しいのか?第三者が確認する必要があると思います。

1 COMMENT

匿名

収支報告書を見て。ピースワンコの言ってることはおかしい。
犬保護事業に11億入って、8億しか使ってないですよ。
残り3億は、他の事業が赤字だから埋め合わせに消えているのに。

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