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「スミセキ・コンテック」が労働基準局に嘘の報告
建設や運送業などを行う札幌の「スミセキ・コンテック」と、苫小牧営業所長、本社の営業部長の2人が労働基準局に嘘の報告をして労災を詐欺した疑いで書類送検されました。
自分のミスで車が横転して怪我をした事故を、自社の敷地で荷台を整理しているときに男性が転んでけがをしたと嘘の申告をして労災を騙しとった疑いです。
苫小牧労働基準監督署は、従業員が仕事中にけがをしたことについて、うその内容の報告書を提出したとして、札幌の運送会社と苫小牧にある営業所の所長ら2人を書類送検しました。 書類送検されたのは、建設や運送業などを行う札幌の「スミセキ・コンテック」と、苫小牧営業所長、本社の営業部長の2人です。 苫小牧労働基準監督署によりますと、この会社は、去年5月63歳の従業員の男性が空知の長沼町の建設現場で、トラッククレーンの荷台から荷物をおろしている最中に車が横転し左胸を打ったにもかかわらず、自社の敷地で荷台を整理しているときに男性が転んでけがをしたと、うその内容の報告書を、労働基準監督署に提出しました。 トラッククレーンから荷物をおろすときは、アウトリガーと呼ばれる横に張り出した支柱で、車が横転しないようにする必要がありますが、事故当時、男性は使用していませんでした。 うその内容の報告書によって男性は、必要な治療費や休業補償などを受け取っていました。 会社側は、うその報告書を提出した理由について「積み荷の発注者に迷惑をかけたくなかった」と話しているということです。
HBCニュースから引用
「スミセキ・コンテック」という会社
「スミセキ・コンテック」は札幌と東京に本社をもっており、手広く事業を展開している会社です。
住所は、「札幌市中央区北2条西13丁目1番地37」で、東京にも本社があります。
ただし、労災は自分の過失でも支給されます。
「スミセキ・コンテック」では、今回の嘘の報告について「積み荷の発注者に迷惑をかけたくなかった」と語っていますが、この場合労災をもらっても積荷の発注者は関係ありません。
事故の原因を捏造したのはなぜでしょう。
法令違反隠しが目的か
転倒事故防止のため、車両の作業時にはアウトリガーを展開することが『クレーン等安全規則』で義務づけられています。
今回、アウトリガーを出さずに作業したのは明らかに法令違反です。
また、そのため重過失をとられて労災が支給されない可能性もあります。
これには前述した通り、「荷主」は関係ありません。
「スミセキ・コンテック」は、法令違反と労災を確実に受け取るために事故状況を捏造したと考えられます。
労災の不正受給だがこのまま2人を雇い続けるのか
労災の不正受給は、各企業が払っている労災保険を虚偽の申告で受け取ることになります。
苫小牧営業所長、本社の営業部長の2人に会社からなんの処分もなければ、会社ぐるみの犯罪ということになります。
この2人は刑事処分を受けている、いわば犯罪者です。
いままで通りに2人を雇い続けたとすれば、これが会社の体質なのでしょう。
ネットの声
2人だけの判断でやったとは思えませんが・・。
一番逮捕されるべきは社長だと思います。