島松駐屯地・女性自衛官へのセクハラが横行か?報告をうけた上司はスルー

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男性自衛官が処分



北海道恵庭市にある陸上自衛隊の島松駐屯地で、不適切な言動をしたとして男性自衛官4人が懲戒処分を受けた事件が発生しました。
この事件は、職場内でのハラスメント問題が社会のさまざまな層に存在することを改めて浮き彫りにしました。
処分を受けたのは、北海道補給処に本部を置く56歳と46歳の行政職の男性自衛官2人と、55歳と52歳の幹部の男性自衛官2人で、このうち56歳の自衛官は、過去に同僚の女性自衛官に不適切な発言を行い、また不快な身体的接触をしたことが発覚しました。



おおごとにしたくない?

 

この事件は、特に上司の役割と責任に焦点を当てています。55歳と52歳の幹部自衛官2人は、女性自衛官からの相談を受けながらも、これを上位の管理者に報告することを怠りました。
この行動は、組織内の問題に対する適切な対応の欠如を示し、ハラスメントが根絶されない一因となっていることを示しています。
幹部たちは、女性自衛官から「大ごとにしたくない」という意向があったため、報告を避けたと説明していますが、これは問題解決に向けた積極的な行動を取るべき立場の人間としての責任を果たしていないことになります。


セクハラは自衛隊の文化?


この事件を受けて、北海道補給処は関係者に対し懲戒処分を下し、再発防止に向けての指導を徹底することを公表しました。
豊田真補給処長は、「自衛官として、社会人として恥ずべき行為を根絶すべく改めて指導を徹底する」とコメントしており、組織全体での意識改革と行動の見直しが求められています。
この事件は、職場での安全と尊重を確保するためには、単に個々の行動を問題視するだけでなく、組織文化や対応プロセスの根本的な見直しが不可欠であることを示しています。