札幌「メガクラスター」発生の恐れ。新型コロナ・医療機関で感染広がる。道の空き病床は残り約100床

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18日、北海道では新型コロナの1日の感染者が過去最多の計38人となり合計407人になりました。

 

新型コロナの第二波とメガクラスター、何より医療崩壊が心配されています。

札幌で広がる院内感染

 

札幌市は4月18日、各医療機関の感染者数を公表しました。

 

北海道がんセンター

 

新たに10人の感染を確認。

 

30代から80代までの男女の患者8人と、いずれも20代の男性技師と女性看護師の2人の陽性が確認されました。

 

北海道がんセンターでは17日までに17人の感染が確認され、18日には道も3人の感染を発表していることから、合計で30人が感染した事になります。

 

札幌呼吸器科病院

 

札幌呼吸器科病院では、70代と80代の入院患者の男性2人と、60代の女性看護助手の計3人が新たに感染。

 

札幌呼吸器科病院に関連する院内感染者は38人になりました。

 

このうち3人が死亡しています。

 

札幌厚生病院

 

札幌厚生病院(中央区)では、新たに90代の入院患者の男性と、50代の女性看護師の計2人が感染。

 

札幌厚生病院に勤務する看護師を含む計5人が感染しています。

 

メガクラスターが発生する恐れ

 

札幌市では、第一波の時には見られなかった危険な状況だと指摘。

 

このまま市中感染も含めて感染者の増加が続けば、「メガクラスター」が発生する恐れもあるとしています。

 

「メガクラスター」とは一部の地域で大規模な集団感染が起きることです。

 

 

東京都中野区の中野江古田病院では大規模な院内感染で90人以上が新型コロナに感染しています。

 

病床数は大丈夫か

 

18日には、1日の感染者としては過去最多の計38人で合計407人。

 

17日には、道内での感染確認は計332人で、治療中の感染者は151人。

 

このうち札幌市だけで感染者213人、現在治療中の患者が126人います。

 

18日現在で治療中の患者は189人となり、新型コロナに対応可能な病床数300床の約2/3が使われていることになります。

 

 

東京都ではすでに2000の病床数に対して入院患者が2500人と空き床が500床も不足しています。

 

このままいけばあと約3日で病床数が満杯に

 

このペースで感染者数が増え続ければ、約3日で道内の新型コロナに対応できる病床数は満杯になります。

 

これでメガクラスターが起きれば、病床はあっという間に埋まってしまい、確実に治療が受けられなくなります。

 

そのため、道では新型コロナウイルスの軽症患者向けに、札幌市内のビジネスホテルを貸し切り、来週にも受け入れを始める方針を固めました。

 

鈴木知事は受け入れ先である、「東横イン札幌すすきの南」を18日に視察しています。

 

医療崩壊間近か

 

次々と新型コロナに感染する医療従事者。

 

現在通院している病院で、持病の治療を受けるのさえ札幌市では難しくなっています。

 

もし医療崩壊になれば、新型コロナに感染しても自宅待機で治療も受けられません。

 

また、普通の病気の治療さえままならない状態になります。

 

思い切った道と市の対応と道民の協力が求められています。

 

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