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2日、名古屋市東区の路上で男性が刃物で刺されて死亡しました。
事件の経緯
2日午後1時ごろ、名古屋市名東区大針1の路上で「男性が血を流して倒れている」と通行人から119番がありました。
倒れていた男性は、同市緑区清水山1、会社員・室谷克彦さん(62)です。
男性は左胸に包丁が刺さった状態で路上に倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された。
名東署は約1時間後、近くの路上にいた同区極楽3、派遣社員・森長功司容疑者(51)を殺人容疑で逮捕しました。
室谷さんが刺されたのは、森長容疑者の自宅から200メートルほど南側の路上でした。
森長容疑者は、「包丁で刺した」と容疑を認めているということです。
容疑者と被害者の妻は不倫関係だった
捜査関係者によると、森長容疑者は室谷さんの妻と交際していたといいます。
当然、夫の室谷さんと森長容疑者の間ではトラブルになっていたという。
事件前、室谷さん夫妻は現場付近に車で来ていて、森長容疑者と話し合う為だったとみられています。
室谷さんから「荷物を取りに来て」と呼び出され、殺害現場付近で待ち合わせていたということです。
警察は、森長容疑者が室谷さんから妻との関係を問いただされたことに逆上し、犯行に及んだとみて調べています。
調べに対して森長容疑者は、「(男女間トラブルで)許せなかった。自宅から包丁を持ち出した」と供述していて、刺し傷は左胸に1カ所で心臓に達していたといいます。
署は森長容疑者に強い殺意があったとみている。
容疑者「人を刺したい」と事前に警察に電話
刺殺事件がおきる約2時間半前の2日午前10時40分ごろ、森長容疑者から「イライラして人を刺したい」と名東署に電話していたことが、愛知県警への取材で分かりました。
その祭、森長容疑者は名前も名乗っていたといいます。
応対した署員は切迫した危険はないと判断し、署内で情報共有しなかったといいますが対応に問題はなかったのでしょうか?
県警はこの対応について「特段の問題はなかったと考えている。事件が発生し、被害者が亡くなったのは残念」とコメントしています。
電話で、森長容疑者は、約25分間、応対した署員と話したといいます。
しかし誰を刺したいかは明言しなかったようです。
署員は「暴力行為は起こさないように」と伝え、森長容疑者は素直に聞いたという。
また、6月28日には室谷さんの妻も森長容疑者からの暴力について警察に相談していました。
署はこの際、森長容疑者に対し室谷さんの妻に接触しないよう警告したといいます。