80代の第一生命の特別調査役が10年にわたり少なくても19億円詐欺。山口県西日本マーケット統括部(徳山分室)在籍社員。大金をせしめた詐欺の手口とは。

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第一生命山口支店で80代の社員が19億円を詐欺

 

山口県で営業を担当していた80代の元社員が、高金利の特別な運用があると架空の取り引きを持ちかけ、複数の客などからおよそ19億円を不正に集めていました。

 

 

生命保険大手の第一生命は、山口県で営業を担当していた元社員が、高金利の特別な運用があると架空の取り引きを持ちかけ、複数の客などからおよそ19億円を不正に集めていたと発表しました。
第一生命によりますと元社員は、周南市にある拠点の営業担当だった80代の女性で、10年以上にわたって少なくとも21人からおよそ19億円を集めていたということです。

元社員は、30%の利息が付く「特別枠」で運用するなどと架空の取り引きを持ちかけ、不正を続けていたということです。
会社ではこの元社員を、ことし7月に懲戒解雇するとともに、警察に刑事告発したとしています。
また、元社員と取り引きしていた客を訪問して被害を確認し、不正に集めた資金の一部を、暫定的に会社が立て替えて支払う対応などをとったとしています。
第一生命は「お客さまならびに関係者の皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを深くおわび申し上げます。今後も警察の捜査に全面的に協力するとともに、再発防止をはかるべく、真摯に取り組んで参ります」とコメントしています。
山口県警察本部によりますと、ことし、第一生命が「社員が顧客から金をだまし取っている」などとして、詐欺の疑いで周南警察署に刑事告発したということです。
警察は、ことし8月に告発を受理し、その後、会社や被害者から話を聞くなどして捜査を進めているということです。
警察は、「告発内容の立証に向けて捜査を続けているが、詳しい内容については答えられない」と話しています。

NHKニュースから引用

 

80代で逮捕されて実刑になれば、刑務所で亡くなることになるでしょう。

 

第一生命からの謝罪文

 

第一生命から今回の事件に対する謝罪文がHPに掲載されています。

 

1.事案の概要 現在確認できている不正行為の概要は、弊社西日本マーケット統括部(徳山分室)※1に 在籍していた元社員(特別調査役)が、複数のお客さまから個人で金銭をお預かりし、高金 利が適用される「特別枠」※2で運用する旨の架空の金融取引を持ち掛け、お客さまから不 正に金銭を取得していたというものです。

※1 事務所所在地は山口県周南市です。

※2 弊社において「特別枠」は存在しません。

 

2.弊社での調査および対応 弊社では、本件発覚後、直接訪問および面談等により被害を確認して参りました。 現時点で把握できております被害者の方々に対しましては、警察による捜査中であり全 容が明らかになっていない状況ではありますが、被害にあわれたお客さまの個別の事情に 応じて、被害金の一部を元社員に代わって、弊社から暫定的に立替払いさせていただいてお ります。

第一生命HPから抜粋

 

生命保険会社のいち社員が、19億円ものお金を騙し取るとは前代未聞の不祥事です。

 

詐欺の概要

 

詐欺の内容は、西日本マーケット統括部(徳山分室)に 在籍していた特別調査役の元社員が、架空の「特別枠」で30%の金利でお金を回せるといって、顧客から19億円を不正に取得していたというものです。

 

 

しかし80代の社員がいるというのが、生命保険業界の俗世間的なところです。

 

生命保険の成績優秀者であるために、特別調査役という役職を与え80歳を超えても雇っていたのでしょう。

 

いまのところ社員というだけで、名前も性別も分かりません。

 

それで「お心当たり等ある方のお問い合わせ窓口」といっても、騙された人たちは分からないのではないでしょうか。

 

なぜ、名前を伏せているのか疑問です。

 

他にも不正があるような気がします。

 

19億円もの詐欺を見逃す体質に問題

 

今回の19億円の詐欺については金融庁に申し出ているものと思われますが、いったいどんな監査をしているのでしょう。

 

80代の社員に誰も何もいえずに、不正行為が漫然と行われていたとしか思えません。

 

 

まだまだ生命保険業界は闇の部分が多いですね。