【茂木健一郎】脳科学的ストレス解消法‼︎ボーと生きてると上手くいく⁉︎

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要点をざっくり

  • 茂木健一郎氏(55)は、誰もが知っている有名な脳科学者です。
  • 「ボーとした生き方」をすれば、「脳科学的」に人生が上手くいく理由を分かりやすく解説しています。
  • このストレスをとるカギは、脳の「デフォルト・モード・ネットワーク」にあるようです。

「ストレス」を感じる脳の仕組み

 

茂木健一郎氏(55)が、脳科学とストレスの関係について、プレジデントオンラインで解説しています。

 

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参照:プレジデントオンライン

 

『前頭前野』は脳の進化の中でも比較的新しい領域で、記憶や感情のコントロール、洞察力や判断力といった高度な機能を果たしています。

 

人間の脳はストレスを感じると、ノルアドレナリンやドーパミンといった神経伝達物質が過剰に放出され、『前頭前野』の機能が低下します。

 

ここが低下することにより、前頭前野よりも進化的に古い『扁桃体』などの脳領域が活発化し、動物としての本能的な恐怖や不安感、衝動性などが強まってしまいます。

 

ストレスを生み出す脳の2つの部位

 

①前頭前野


記憶や感情のコントロール、洞察力や判断力など高度な機能を果たす部位


ストレスによる前頭前野の機能低下により


・やる気のなさ


・思考力・判断力の低下、興味・関心の減退

 

を生じさせる。

 

 

②扁桃体の過剰活動


・悲しみや憂鬱


・不安、焦燥などの症状が出現

 

 

メタ認知」とは

 

あたかも第三者の視点から眺めるように、自分の内面の状況を把握できる能力「メタ認知」と呼びます。

 

「メタ認知」は前頭前野の働きです。

 

「メタ認知」ができるようになるためには、「ありのままの自分」や「何者でもない自分」を認めることからはじまります。

 

この「メタ認知」を例えて言えば、第三者として「幽体離脱」をしたように自分を観察することです。

 

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そうすることで怒っている時でも、冷静になれるとのことです。

 

1・自分が気づいている領域


●怒っている自分

 

2・自分が気づいていない領域


●自分の表情、しぐさなど
●他人の表情、しぐさなど

 

3・「メタ認知」をすれば冷静になれるメカニズム


興奮しているな、イラついているな、目が吊り上がって、目の前にいる人に声を荒らげているな


恥ずかしいな、みっともないな


冷静になれる

 

ということです。

 

 

相手の長所をフォーカスする練習を積む

 

相手の長所を探すということが、私が一番苦手なところで、妻は「自分は他人の長所を探す天才」といつも言っています。

 

ストレスで最も多いのは人間関係

 

ヒトなど霊長類には「ミラーニューロン」という神経細胞があります。

 

他者の行為をあたかも自分の行為であるかのように脳が捉え、「共感能力」に発展させる能力です。

メタ認知」を鍛えることで、自分自身を理解できるようになりますが、それを発展させることで、他者への理解力はかなり進みます。

 

大切なのは、相手のいい面を探すということです。

 

そもそも自分も含めて、100点満点の人間など存在しません。

 

短所と長所は常に表裏一体で、あなたが苦手と思うその人の欠点は、反転すれば長所に転じることもあるのです。

 

「しつこい」人は「粘り強い」人。

「ヘラヘラ軽い」人は「周囲への気配り」をしているのかもしれません。

 

「口うるさい」人は「努力家」の表れなのではないでしょうか。

 

相手の長所をフォーカスする練習を積んでいると、「苦手なタイプ」がほとんどなくなると茂木氏は語っています。

 

他者をジャッジしない

 

私は特に人をジャッジしがちです。というか、既に癖です。

 

これも妻に注意されます。

 

うちの妻は、脳科学の本を以前に読んだのかいうくらい、私の性格を言い当てます。

 

さすが「占い」を生業にしているだけあるというところでしょうか。

(身内の話ですみません)

 

例えば、どう考えても思考が明晰でない上司、やり方が強引すぎる同僚、何度仕事を教えても覚えない部下に対して、

 

「あいつはアホだ」

「強引すぎる」

「君はバカか」

 

というのは、自分の勝手な価値判断(ジャッジ)です。

せいぜい自分が言っていいことは、

 

「あいつはアホだ」→「私には理解できないところがあるのですが」

「強引すぎる」→「そのやり方は力強いけれど、僕には無理だ」

「君はバカか」→「どこがわからないのか、教えてくれるかな」

 

といった自分の疑問や率直な思いだけです。

 

相手の人格ではなく、行為に関してのみ言及する、これは人間関係を円滑に行ううえでの大前提です。

 

ストレスを味方につける

 

「ストレス=悪いこと」ではありません。

 

これは、ストレスを与えたマウスとストレスを与えなかったマウスの実験でストレスを与えたマウスの方が長生きしたという実例もあります。

 

タイムプレッシャー

 

ストレスがかかった際に出る「アドレナリン」を活用することで、仕事や勉強に活かすこともできます。

 

その好例が「タイム・プレッシャー」です。

 

茂木氏は、「ストップウォッチ」が最高の集中状態を引き起こすと語っています。

 

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子どもの頃からストップウオッチを傍らに置いて勉強をする癖ががあった茂木氏は、今では、ストップウオッチがなくても様々な仕事を短時間で仕上げられるようになったとのことです。

 

また、こ の「タイム・プレッシャー」には、仕事の効率化を図る以上に、最高の集中状態「フロー」を引き起こすメリットもあります。

 

「フロー」とは、 過集中とも呼べる状態で時間を忘れるほど没頭し、素晴らしい成果を出す状態です。

 

「フロー」の進化系が、一流のアスリートが集中したときに起こるという「ゾーン」です。

 

古い話ですが、元巨人軍の監督の川上哲治氏は「ボールが止まって見える」と語っていました。

 

ただし、ここで気をつけなければならないのは、あくまで自ら負荷をかけることで、他者からのプレッシャーでは新たなストレスにしかならないということです。

 

 

なぜ茂木氏は毎朝1時間、走り続けるのか

 

最後に茂木氏が勧めているのは、脳のデフォルト・モード・ネットワーク機能を味方につけることです。


私たちの脳は、通常、読み書き、計算などのときに活動しています。

 

ところが、何もせずにボーッとしているときにこそ活動する回路があることが近年わかってきました。

 

それが「デフォルト・モード・ネットワーク」です。

これはいわば脳のアイドリング機能で、瞑想や禅を行っているときなどに活発化し、脳のメンテナンスを行うと考えられています。

 

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自分でも意識に上がってこない心の整理をしたり、新しい気づきを得たり、ストレスを解消したりといったことを行ってくれている、非常に大切な機能なのです。

 

脳に溜まったゴミをとって、整理整頓してくれるものというところでしょうか。

 

私も瞑想をしていたのですが、いつの間にかやめてしまいました。

 

それで茂木氏が推奨しているのが、散歩やランニングとのことです。

 

茂木氏が毎朝1時間ほどランニングしているのは、このためだそうです。

 

また、茂木氏は、仕事と仕事の間の移動はなるべく歩くようにしているとのことです。

 

公園の緑などを眺めながら無心に歩くと、「あの人の言った意味はこういうことだったのか」「自分の心はこういう感情にあったのだな」といったことが、思うともなく整理されていくということです。

 

「瞑想」などもいいですが、何も考えずに体を動かす方が効果があるのかもしれません。

 

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参照:プレジデントオンライン

 

私も、以前から茂木氏に見習ってランニングをしようと思っていたのですが、なかなかできませんでした。

 

これから寒くなりますが、一念発起、早朝の自由になる時間にランニングをするようにしたいと思います。

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